ワキガ・多汗症
一般的に言われているわきがとは、脇毛が生えている部分から不快な臭いがしたり、多量の汗をかくなどの症状が出ることです。医学的には腋臭症、多汗症などと言われています。次のような症状が当てはまるのが特徴です。
- ・家族に同じ症状の方がいる。
- ・耳垢が湿っている。
- ・衣服の脇の部分に汗ジミがつく。
- ・いやな臭いがするなどの自覚症状がある。
このような症状の方が全てではありませんがわきがである確率は高いです。
原因は脇に局在する次の二種類の汗腺の量が人より多いということにあります。
アポクリン腺
脇、へそ、陰部などに局在し、アンモニア、脂肪、タンパク質などが分泌され、これらが雑菌によりさらに分解されて臭いの元となる汗腺。
エクリン腺
全身にあり多汗症状に関与します。これらの汗腺が脇に多数あり、発達していると臭い、多汗症状が出る原因となります。
臭いが主に気になるという場合は外科的手術で改善できます。
当院では反転剪除法で行います。この手術はわきの下のしわに沿って切開して、そこから皮膚を反転させて、直視下でアポクリン汗腺をハサミで切除して一つ一つ取っていく手術法です。現時点では根本的な外科的治療として再発率がもっとも低く、効果的な方法とされています。
汗の量が多いという方にはボトックスという薬を注射して改善していきます。
この治療法は、発汗作用を抑えるボトックスを注射してわきの下の汗を抑える治療法で、多汗症の治療に特に効果を発揮します。効果の持続期間は約4~6ヶ月ですが、手軽にできるため、体への負担の少なさ、施術時間の短さから、定期的にされる方が非常に多いです。
どちらの方法が良いかはカウンセリング時の診察で判断をしていきます。
[リスク]腫れ・内出血・感染・しびれ・臭いが残る・効果の限界・耐性が生じる